R7.0で追加された、ICFD解析機能のサンプルを紹介します.
(入力データは、ダウンロードサイト/Example/R7.0/ICFD_cyl_mov2.zip)
マニュアルVOL-IIIによると、ICFDの特徴は
・構造解析と完全に連成
・連成の度合いに応じて、陽的・陰的に連成
・ラグランジェメッシュにより自由表面、二層流の取り扱い可能
・基本的な乱流モデルがサポートされている
・LSDYNAでは初めてとなるボリュームメッシャーの採用
(ユーザは*MESHキーワードで、境界メッシュを定義)
・流れの状況に対応してアダプティブリメッシュを行う
境界レイヤメッシュ生成も考慮される。
・構造熱解析とも連成する
入力データ
lspp4.0でcyl_mov2.keyを表示した結果に説明を入れました。
(lspp4.1だとシェルメッシュが表示されなかったため)
早速実行してみます。Core i7 なら 1CPU使用で10分以下で終了します。
(R7.0 倍精度版推奨されています)
実行中のスナップショット。Implicit Dynamicソルバが動いています。
結果表示
lspp4.0だと、シェ-ディング時の色が怪しくなるので、lspp4.1を使用。
CFDの解析結果は、LSPP – POST – Extend – ICFDに入っています。
尚、ICFDの結果を読み込むと、Fast RenderはNormalにリセットされます。
Fuid Velocity
次にアダプティブリメッシュの様子を見るため、拡大してみました。
メッシュが細かい部分は潰れて見えませんが、雰囲気はわかります。
LSPPが不安定
このサンプルは、もっと前に紹介したかったのですが、LSPPが不安定?
で、結果表示ができない時期があったり、グラフィックボードに依存したり
LSPPは、4.0,4.1共に2回/週程度更新され、その度に「できない」
と思っていましたが、グラフィックボードの相性が悪いマシンで試して
いたためでした。
NVIDIA GeForce GT620Mでの表示
ICFDのD3PLOTを読み込むと、こんな感じにまだらになる。
アニメーション実行で落ちる!!!
同じNVIDIAでも、TESLAは問題なし。ATI MobilityRadeonも問題なし。
今日は天気も良く、桜も見ごろ。クルマで外出したついでに桜を見にいったら
渋滞にはまってしまいました。しっかりと。