(1)で紹介した例題を用いて、最適化設定作業の手順を紹介する。
私も最適設計の詳細・用語について全て理解している訳ではないので、トレーニングクラス用マニュアル
“lsopt_50_intro_problemset.pdf”
で紹介されている、”Simple Optimizaition and Viewing Results” の例題をゼロから定義する手順について以下に紹介する。
ここでは、作業用フォルダを C:\temp\lsopt1とし、ここに main.k と car5.k をコピーしておく。
1.最適化内容
・設計変数:板厚 tbumper 連続変数 初期値=3.0 下限値=1.0 上限値=5.0
板厚 thood 連続変数 初期値=1.0 下限値=1.0 上限値=5.0
・目的関数 HIC(頭部損傷基準値 15ms)最小 (初期値 68.0)・制約条件 INTRUSION (50msにおける貫通量) 550mm以下 (初期値 576mm)
・最適化 任意の手法でサンプリングを行い、応答曲面を作成して最適化実行
2.lsopt起動
アイコンから、または、作業フォルダに移動して lsoptui を起動する。
Open recentは履歴なので状況により異なる。ファイル名等に任意の名称を入力して CREATE
lsoptデフォルトのフローが表示されるので、 Stage1 をダブルクリックする。
2. lsdyna実行方法と変数の設定
lsdyna実行コマンドと、入力ファイルを指定する。
Units per Job : 1job当たりに使用するCPU数
Global Limit : 同時に使用可能なCPU数
LS-OPTでは、以下の標準インタフェースも用意されている。詳細は、LS-OPtマニュアル参照
Parameterタブを開くと、*PARAMETERで設定した変数が取り込まれる。
Hisoriesタブを開いて、節点432と167の変位履歴を設定する。
節点167の加速度をフィルタ処理を施して変数定義(今回はこの変数は使用しない)
Responsesタブ – Injuryを選択
Injury設定画面が表示されるので、HICを選んで以下の設定を行う
MASS設定。設定するが、今回の最適化では使用しない。板厚の変わるパートのみを指定する。
DISP432とDISP167の50ms(Time=0.05)における値を定義
Responses定義終了
操作説明が長くなってきたので、一度ここまでの設定内容を保存しておく。lsoptuiメイン画面でSave
第3回に続く。