LSDYNA Implicit – 荷重自動増分における任意時刻での結果出力 « ACS NEWS

LSDYNA Implicit – 荷重自動増分における任意時刻での結果出力

2013 年 7 月 9 日 by yo yamgatta

LSDYNAにおける陰解法非線形解析では、荷重自動増分が使用できる。
適切な荷重増分が事前にわかっていない場合など有効な方法である。

*CONTROL_TERMINATION
endtim=10.0 
*CONTROL_IMPLICIT_AUTO
iauto=1,  dtmax=1.0
*DATABASE_BINARY_D3PLOT
dt=1.0

この設定で解析を行うと、収束状況による荷重増分が働いて、以下のような時刻でD3PLOTが
出力される。

TIME=0.0, 1.5387, 2.5387, 3.5387,,,,,, 10.0

履歴のグラフをプロットするには時刻が多少ずれても問題ないが、”荷重=XXにおける応力”
のような表示ではちょっと困る。 TIME=1.0と 2.0の結果は見たいが、1.5387は見たくない!!
この場合、自動増分をあきらめるしかないか?
マニュアルをさらっと読んだだけでは分からないかもしれないが、荷重自動増分を使用しても、
希望時刻でD3PLOTを出力する方法がある。

*CONTROL_TERMINATION
endtim=100.0 
*CONTROL_IMPLICIT_AUTO
iauto=1,  dtmax=-9006
*DATABASE_BINARY_D3PLOT
dt=1.0
*DEFINE_CURVE
9006,
0.0, 1.0
1.0, 1.0
2.0, 1.0,
3.0, 1.0
4.0, 1.0,
5.0, 1.0,
6.0, 1.0
7.0, 1.0
8.0, 1.0
9.0, 1.0
10.0, 1.0

dtmax = 出力したい時刻とその時点における最大荷重増分を記述したCURVE番号をマイナス指定
これで、D3PLOT出力は

TIME=0.0, 10, 2.0, 3.0,,,, 10.0

となる。自動増分を辞めると時間がかかりすぎる計算では特に有効である。
本音で言うと、こんな面倒なことしなくても、D3PLOTの指定間隔に合わせて出力して欲しいところだ。

 

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