前回 よく分からないけどリリース、と書いたLs-Prepost 4.0ですが
LSDYNA米国ユーザ会の発表を聞いて一番大きな改良項目がわかりました。
それは新レンダリング機能搭載により「描画が10倍以上速くなった」です。
ではユーザ会での発表資料を見てみます。
(デジカメによるスクリーン直接撮影なので見辛いですが)
OpenGL 3.3以上対応のグラフィックスカードで恩恵があります。
新レンダリングをオフしたければ、CTRL+Lを2回
高速化のテクニックの一部
560万メッシュモデルでのベンチマーク結果。
数値は フレーム/秒(FPS) なので、大きいほど高速です。
さて、帰国したので早速実験してみます。
先ずは、OpenGL対応の確認から。
グラフィックスカードのカタログを見る等、色々な方法がありますが、
ここでは、「OpenGL Extension Viewer」というフリーソフトを使ってみました。
先ずはMASAMUNE号です。
OpenGLバージョンは中央部分に表示されます。
NVIDIA Tesla C2075, OpenGL 4.1 : OK
もう一台
ATI Radion HD5700, OpenGL 4.0 : OK
上記2台で試してみましょう。
– テストモデル:Neon_Refinedモデル(約30万メッシュ)計算結果
もっと大きい方が効果ありそうですが、とりあえず手元にあったので。
– テスト方法
目視+モデル回転時のマウスの重さ+OptiメニューPerf=ONにして
描画フレーム数/秒を調べる
結果
– NVIDIAでは高速動作確認できた。4.0は従来より20倍以上高速
V3.2 : 7FPS (マウス重い)
V4.0 : 170FPS(マウス軽い)
– ATIのボードでは正しく動作せず、従来モードへ切り替え。
(高速モードでは落ちる。切り替えてからモデル読込み)
V3.2, V4.0共に 20FPS
さて、本当に早くなりました、めでたし、めでたし!!!!
と書いても実感がないでしょうから実写ムービーをご覧ください。
画面を半分にして、左がV3.2 右が V4.0。 速度差がわかると思います。
画面を直接デジカメで撮影したので、時々ブレますがご容赦ください。