LSDYNA R11から導入された ソルバタイプ 22 ~ 26 の反復解法ソルバについて。
反復回数、許容誤差などをデフォルト設定で実行すると、従来よりも高速で、特にMPP版では
非常に速い。速いのは良いのだが、多くの場合 ”結果が違う” 現象が多発した。反復回数
設定が少なく、誤差が甘いため、収束しきっていないためらしい。
このまま一般ユーザが使用するには危険なので、デフォルト設定を厳しくするように何度か
やりとりした結果、Implicitソルバ担当者から、
*CONTROL_IMPLICIT_SOLVER CARD 2 におけるデフォルト値変更
IPARM1 : 反復回数最大数を 500 → 10000
RPARM1 : 誤差絶対値を 1.0E-10 → 1.0E-12
RPARM2 : 誤差絶対値を 1.0E-04 → 1.0E-08
これらの変更は、R10 Dev133145, R11 Dev 133146から採用される。
という回答を貰いました。
テスト問題で試したところ、タイプ22~26を使った場合でもタイプ02直接解法と全く同じか、
ほぼ同じ結果を得ることができました。
ただし、計算時間は最初の設定よりもとても長くっています。
MPP 16cpu タイプ02:153s
MPP 16cpu タイプ22:423s
( Xeon6134, MPP_Dev133256での結果)
直接解法よりも相当遅くなってしまったので、通常使う場合はタイプ02 だけで十分と思われます。