前回に引き続き、T3Dのベンチマーク結果です。
Xeon Gold 6134 では AVX512というベクトル演算機が使える。これを使うためには、
コンパイラで、"AVX512対応用オプション" を指定する必要がある、ということで、
ANSOL社に頼んでAVX512対応版を作ってもらいました。ただし、ANSOL社ではこの機能
が使えるマシンはなく、単に再コンパイルしたのみ、チューニング作業はしていない。
テストデータは、前回と同様 Windturbin_RollerBearingModel 使用。
スレッド数 4,8, 16 の場合での結果です。
AVX512版は、Rev336_base(通常配布版)よりも10%程度遅くなってしまいました。
原因としては、(多分です)
- 単純に再コンパイルしただけでは性能向上は望めない。
- Gold6134は、3.2GHz で動いている。AVX512が動作すると消費電力を抑えるために
2GHz程度までクロックを落とす? らしい。
- 2GHz程度のCPUを選んでいれば性能向上したのかな??? とは思うが、解析計算用に
クロックの低いモデルを選ぶ人はいないのではないか。