前の記事でLinux64用のMPP版は、3種類あると書いた。
①ls-dyna_mpp_d_r7_1_2_95028_x64_redhat54_ifort131_avx2_platformmpi.tar.gz
– Intel最新命令AVX2に対応したモジュール。Intelコンパイラ使用
②ls-dyna_mpp_d_r7_1_2_95028_x64_redhat54_ifort131_sse2_platformmpi.tar.gz
– Intel SSE2命令以上のCPUに対応したモジュール。Intelコンパイラ使用
③ls-dyna_mpp_d_7_1_2_95028_x64_suse102_pgi105_sse2_platformmpi.tar.gz
– Intelコンパイラは、AMDで動かすと遅くなるという噂を回避するため、PGIコンパイラ使用
対応OSに、redhat54, Suse102とあるが、これら以上のOSであればどちらも動く。
自分の持っている環境で、モジュールによってどれ位性能が異なるのかテストを行った。
Intel CPUテストマシンは、2012年に紹介した、MASAMUNEである。
このマシン、Win7 64bitと、CentOS-5のマルチブートで購入したのだが、昨年末、CentOS-6以上
を使う必要があり、OSの更新を試みたところ、Windowsを消してしまった!!!
そういう訳で、現在は、CentOS専用マシンになっている。
今回のテストは、R7.1.2の次に予定されている、R8.0.0のプレリリース版を使用した。
先ずは、一番速そうなAVX2版を試したらこうなった。AVX2命令が実装される前のCPUのようだ。
見ての通り、即落ちた。自分のマシンで、AVX2は使えない。
Ifort版と、PGI版の比較を示す。Vマークが勝利を表す。
やはり、Intel CPUでは、Ifort版を使用するべきである、
次に、AMD CPUでのテスト結果を示す。マシンは、2010年6月導入なのでかなり古い。
PGI版が勝利するはずだったが、そうでもなかった。問題のタイプによって使い分けるのが良さそうだ。