今日は、もうひとつ新機能の紹介。*CONTRO_SUBCYCLE_{N}_{M}
陽解法のメッシングでは、「なるべく均一な大きさのメッシュを切るように」と教えられてきたと思う。
もし、ひとつでもサイズの小さなメッシュがあった場合、全体の計算時間がこの小さな要素に支配
されてしまうためである。
しかし、余程簡単な問題でない限り、同じ大きさのメッシュを生成することは極めて困難だろう。
今回追加されたSUBCYCLEの機能はこれをある程度解決してくれる。モデルを各要素のΔtにより
領域分割し、Δtの大きい領域は計算をちょっと省略して高速化するする手法のようた。
LSTCから入手した資料によると、*CONTRO_SUBCYCLE_{N}_{M} と記載されている。
最新のマニュアルには何故かこの{N}{M}の記述はない。
が、N,M=2,4,8,16,32,64 のどれかを入れれば使えるらしい。
意味はわからないが、早速試してみる。
先ずはSUBCYCLEなしで計算実行。なるべくメッシュの粗密があるモデルで試すべき。
1094秒で終了。次にSUBCYCLEを追加して実行してみる。
*CONTROL_SUBCYCLE_16_16 と *CONTROL_SUBCYCLE_64_4 を試してみた。結果はどちらも同じ。
約20%程度計算時間を短縮できた。
SUBCYCLEを使ったかどうかは、D3HSPファイルに表示される以下のメッセージで分かる。
さて、計算結果はどうか?
SUBCYCLEなし 8コマ目のミゼス相当応力
次にSUBCYCLEあり
計算を省く領域があるためか、出力時刻が微妙にずれている、
このため応力値も少し変わっているが、気にはならないだろう。
入力データ一行追加のみで使えるので即戦力として使えそうだ。