Calculixを使ってみて、2つ困ったことがある。
1、専用DOSプロンプトの設定
Calculixは、専用のDOSプロンプトから起動するようになっている。が、数回計算を実行した後で設定状況を見てみるとPATH変数がすごいことになっていた。実行するたびに、”カレントパス変数+Calculixパス追加” を行っているらしい。これはみっともないので何とかしなくては。
対策は簡単だ。コントロールパネル‐システム‐システムの詳細設定‐環境変数で、PATH変数の最後に
”Calculixインストール場所\Calculix\bin” を追加して、普通のDOSプロンプトから起動するだけ。
次に困ったのが、計算時間の測定についてだ。Calculixにはいくつかのソルバ選択肢があるし、他の汎用ソルバとの比較も行いたいところなのだが、現状はこうだ。
どこにも時間の情報が出ていない。ストップウォッチで測定するのは大変なので、計算時間表示を追加することにした。
追加するにあたって、2つの方法がある。
1、Calculixのソースコードの測定機能を追加して再コンパイルする。
2、Calculixのソースには触らずに何とかする。
当然、No.2 を選択することとなる。方法としては、
・Calculixが開始する時刻を記憶する。(ファイルに書いておく)
・Calculixが終了した時刻と開始時刻の差を経過時間として表示する。
Intel Fortnan の dclock ( ) 関数を使って簡単にプロフラムを作成できた。ただし、dclockは日を跨いだ時はダメになる。 が、そんなに長い計算をするつもりはなにで、これで良い。作成したのは、elapstim.exe こんな感じだ。
このコマンドをCalculixの起動前後に挿入すれば大丈夫なはずだ。
修正するのは、”Calculixインストール場所\common\site\cmdStartup.bat ファイルだ。
これで、再度 ccx を実行してみる。
これで性能測定できるようになった。