社内にあるCore-i7を搭載した、全く同一スペックのマシンが2台ある。
どちらもグラフィックは、ATI(現在AMD)RADEON-HD 5770を搭載している。
2010年頃に発売されたボードである。
2台共に、OpenGLを使ったソフトは描画性能が出ない。特にOpenGLの新機能
を使った場合の性能向上がよろしくないので、それ程費用をかけずに購入できる
最新のグラフィックボードに交換してみることにした。
①NVIDIA GeForce GTX 760
②AMD Radeon R9-270X
どちらもアマゾンで3万円以下で購入可能である。
交換結果
1、NVIDIA GeForce GTX 760
効果絶大。LSPP等OpenGLの動作が大幅に高速化された。
同じシリーズのGTX780より少し遅いかな、という程度。価格差を考えたら大満足
である。
2、AMD Radeon r9-270X
このボードはかなりてこずった。全く性能が出ないので、
・グラフィックドライバの更新(最新版、β版など数回試す) – 効果なし
・Catalystコントロールセンタでオーバークロックを試す。
少しは効果あったが、設定を上げすぎるとブルーバックになって落ちるので
ほどほどの設定で抑えた。
・最新版BIOSへの更新 - 効果なし。
先日紹介した、トヨタ カムリモデルをLSPREPOSTで表示してみる。
( Fast レンダリングモード使用 )
標準状態で起動すると、シェーディングがされない、奇妙な表示となった。
ここで諦めたくなったが、LSPPの設定を少し変更してみた。Smooth Shading=ON
にしたら何とか正しく表示できるようになった。
次に変形アニメーションを行ってみる。グラフィックボード変更前と殆ど同じ描画速度
比較用として、NVIDIA GeForce GTX Titanでのアニメーションを掲載する。
(Geforce GTX760マシンは他業務で使用中で撮影に使用できず)
結論:Radeonは、OpenGL新コマンドを使用したソフトには不向きである。
glBegin – glEnd : Geforce, Radeon 大差なし
DrawElements, VBO等 : Radeonでは速度向上望めない。
本音は、Radeonを返品して、GeForceに載せ変えたい所だが、サポート用として
このままにしておくことにした。