1月 « 2014 « ACS NEWS

2014 年 1 月 のアーカイブ

Core i7 オーバークロックによる計算速度向上を試す

2014 年 1 月 30 日 木曜日

Inel Core i7は、オーバークロックが容易らしい。BIOSの設定を少し変えるだけ。
簡単にできそうなので、自分でもトライしてみることにした。

注意:オーバークロックを行ったマシンは、各メーカのサポート対象外となります!
オーバークロックの試験は、自己責任で楽しんでください。

今回オーバクロックのターゲットマシンは、最悪壊れてもいいかということで、2010年夏
に購入した Core i7 980X ( 6core, RAM 24GB )とした。

先ずは、標準状態で、いつものneonモデルを実行して基準値とする。
待ち時間を短くしたいので、Termination Timeを 1/5に設定して実行する。

単精度SMP版4CPU使用(133*25=3.33GHz):406s

マシンを再起動して、BIOS設定画面へ。今回は赤丸で示した箇所を触ってみた。

oclk_IMG_3070

① BCLK を 133 から 151 へ 
  (151*25=3.76GHz):364s、 OK

② BCLKを 更に上げて 160に設定  
 (160*25=4.00GHz):計算が途中でこける。数回やったが同じ。NG

③ BCLKは151に固定し、倍率上げてみる。最初は 25から26に変更
 (151*26=3.93GHz):354s、OK

④ 倍率を27に変更
 (151*27=4.08GHz):347s、OK
oclk_IMG_3076

⑤ 倍率を28に変更
 (151*28=4.23GHz):計算開始後少しすると落ちる。久々のブルーバックだ。
 3回やってみたが全て同じあたりでブルーバックとなる。

oclk_IMG_3077

これ以上の組み合わせは、壊しそうなので諦めることにした。

④の設定で普通に使えそうだが、安全サイドを採用し、③の状態で固定した。

oclk_IMG_3091

Neonモデル(フル時間)の計算結果比較 (単精度、SMP 4CPU)

Core i7 X980    3.33GHz : 2321s
Core i7 X980    3.93GHz : 2119s (約10%高速だが、クロックアップ率には届かず)
以下は参考 

Core i7 4960X    3.6GHz : 1602s
Xeon E5 1660v2 3.7GHz : 1553s


 

キーボードが戻らないノートPC

2014 年 1 月 29 日 水曜日

以前注文していた、レノボのノートPCが届いた。早速箱から出してセットアップしよう
としたら、キーボード左側領域のタッチが何か変だ。明らかにおかしい。

通常時。 端にある Tabキー に注目
lenovo_0_IMG_3080

Tabキーを押すと、戻ってこないのだ。 わかりますか? lenovo_2_IMG_3081

この領域全部のキーが全てこんな感じである。戻ってこないのだ。

私は以前からThinkPadのファンである。何台も買って、長く使っていたファンに対する
酷い仕打ちだ。もう二度と買わないぞ!!  と思わせるに十分な粗悪・不良品である。

検査体制はどうなっているのか? キーボード押さくてもパスする検査ではないのか? 
IBM当時の高品質はすっかり消えてしまったのか? これじゃ宇宙に持って行ったら、
地球帰還できなくなりそうだ。 いや、その前に飛び出せないかもしれない。

勿論即クレームをつけて返品・交換(あるいは修理かも)

私は、レノボを非難している訳ではない。ノートPCを買う前もデスクトップを一台購入
したばかりだ。更にしばらく前には、非常に高価(な割に性能はそうでもなかった)
IBM製UNIXワークステーションも長く愛用している。
が、こういうモノが届くと、もうホームページさえ見る気がしなくなる。

これからは、国産の高性能ノート(最近少なくなってしまったが)を探すことにしよう、
と思わせるに十分な粗悪品である。早く代替品送ってよこせ!!

繰り返しになるが、怒っている訳ではない。しっかりした製品を届けて欲しいだけだ。
高価な買い物なので、誰だってそうだろう。10万分の1位の確立で、たまたま粗悪
品が届いただけだろうか? 以前の品質に戻ることできるのか?
こんなんじゃ、もう買わないぞ。

やっぱり少し怒っているかも。

Windows 8 スタートメニュー

2014 年 1 月 29 日 水曜日

昨日ANSYS Ver.15.0をインストールして、デスクトップにマニュアルのショートカット
を作成しようと思い、久々にスタート画面を見てみたら、ひどい状態になっていた。

ANSYS他のアイコンがずらりと並び、しかもバージョン番号がわからない。
以前は、ここからデスクトップへショートカットを作っていたのだが、もはや不可能だ
ろう。辛抱強く順に試せばできなくもないが、超面倒。

win8_start_IMG_3078

これは、何とかしなくてはと思い、フリーソフトを探してみたら、”StartMenu8″ なる
ソフトを見つけたので早速インストール。結果は、

start_menu8_IMG_3083

素晴らしい!!  Windows7 と同じになった。しかもログイン後、スタート画面をパ
スしてデスクトップ画面に飛んでくれる。更に、スタート画面にある、仕事に無関係な
機能(ゲーム等)の類は、このスタートメニューには入らないようだ。これも素晴らしい。

ちょっと気になるのは、StartMenu8インストール後、何か宣伝らしきものがチョロチョロ
出てくるようになった(気がする)。  まあ、いいか。これ位は我慢してやる。

 

ANSYS 15.0 配布メディア、インストール

2014 年 1 月 28 日 火曜日

1/28(火) ANSYS 15.0のメディアが届いた。
新機能等は、総代理店のホームページや、今後開催されるセミナ等で紹介されはず
なので、私からは省略。インストール関係で変更になった箇所や、インストール状況
を紹介する。

先ずは、インストールメディアから。DVDは、日本語キットのみとなり、本体は、16GB
の読み取り専用USBメモリに格納されるようになった。   USBメモリの利用状況は、
8GB程度使用済みなので、DVDに収まらなくなったためだろう。 

対応OSは、WIndows32&64bit, Linux64bitのみ。DVD版も少し遅れて出るらしいが、
ディスク交換が面倒そうだ。USB版なら、インストール中放置できる。

インストールマニュアルも付いてくるが、これまでと同じ。何回か経験あるユーザなら
つまづいた時に参考にする程度で良いだろう。
ss_IMG_3056

写真は、Linux64用である。(Windows用は、PC本体でインストール作業中)

ss_IMG_3045b

インストールは、至って簡単。本体に差し込んで、setup.exeを起動するのみ。
st_IMG_3057
setup.exeを右クリック、管理者権限で実行すること
st_IMG_3062
インストールする製品を選ぶ
st_IMG_3064
インストール場所。通常はこのままだろう。
st_IMG_3065
プロダクト選択。これもいつも通りだ。
st_IMG_3066

開始後30分経過画面、進捗度 1%  (環境によっては数分の場合もある)
この状態がしばらく継続するが、焦ってはいけない。
ss_IMG_3049

45分経過(環境によっては数分)、やっと進みだした。 6%ss_IMG_3054

50分以上経過、79% あと少し。
ss_IMG_3055

これから、数分で 100%、終了メニューが押せれば完了。
トータル1時間程度、気長に待つことが肝心。2回目以降の再インストールは、必要な
環境が全て揃っているので、20分程度で終了する。

             ***困ったこと***
今回のプロダクトとして、ANSYS/LSD-YNAは選択していないが、LSTC/LSDYNAを
使用していると、環境変数が書き換えられてしまうので、注意が必要。これも従来通
りだ。何とかして欲しいと思うが、気にするユーザが少ないのか? 修正される」気配
なし。

> set | findstr ANSYS で、ANSYS関連の環境変数を表示。
st_IMG_3067
LSTC_LICENSEがANSYSになってしまっている。 このままだと、LSTC/LSDYNAが
使えないので、コントロールパネルから、環境変数設定画面へたどり着いて修正。
st_IMG_3068

修正してOK
st_IMG_3069
これで全て完了。

 

「怪しい伝説 正面衝突」を再現してみる

2014 年 1 月 27 日 月曜日

ディスカバリーチャンネルの怪しい伝説という番組が結構気に入っている。その
魅力は、
日本では絶対不可能な位ののド派手な実験(衝突・爆発・・・・)にある
と思う。
2014年1月はじめに、「正面衝突の衝撃」が放送された。こんな内容だ。

以前の番組におけるジェイミーの発言
「同スピードの同じクルマ同士が衝突したら、その威力は倍の速さで壁に衝突した
場合と同
じである」   結論から言うと、ニュートンの第3法則、作用反作用の法則に
従って、時速80km
同士でぶつかったのと、時速80kmで壁に衝突した場合は同じ
なので、上記発言は間違い
である。   

番組では、振り子を使った簡単な実験で、間違いらしいことを確かめた後、実車を

使った衝突実験を行うのである。   実験は3ケース行われた。
① 時速 80km壁との衝突
② 時速 160km壁との衝突
③ 時速 80kmのクルマ同士の衝突
合計4台の中古車(全て同じ車種)を惜しげもなく潰してしまったのである。

そこで、いつもベンチマークに使っている neonモデル (topcrunch)を使って、①、
②の
実験を再現してみることにした。

1、時速80km壁との衝突

実験
tv_080km

Neonモデルの衝突速度は、時速56kmに設定されている。80kmなら何とか行けるか?

計算結果
neon_080km_dyna_480

少し潰れかたが足りないような気がするが、ほぼOKとしよう。では次の実験

2. 時速160km 壁との衝突

実験
tv_160km_peak

計算:速度だけを 160kmに設定
neon_160km_dyna_480

かなり違ってしまった!!

理由は、各部材の破壊が考慮されていないためである。
このネオンモデル、殆どの材料は、多直線弾塑性で定義されていているが、破壊までは
考慮されていない。結果を見て各材料の破壊条件を個別に設定していけばいいのだが、
材料データは数百種類もあり、個別に破壊条件を定義するのは面倒この上ない。
もっと簡単に定義できる方法はないか?  ある。

*MAT_ADD_EROSION というキーワードを使って、ズボラに破壊条件を設定してみた。  
「各材料は塑性ひずみ 15%で破壊する」
( MAT_ADD_EROSIONでは、塑性ひずみ以外にも各種応力・ひずみで破壊設定可能)

各材料毎に MAT_ADD_EROSIONを打ち込むのは大変なので、こんなプログラムを
作って、一発で設定を完了させた。

         Program MAT_ADD
       character key*10
       effeps=0.15
       do
          read(*,'(a)’,end=999) key
          if ( key.eq.’*MAT_PIECE’.or.key.eq.’*MAT_HONEY’ ) then
          read(*,'(i10)’) mid
          write(*,'(a)’) ‘*MAT_ADD_EROSION’
          write(*,'(i10,30x,f10.3)’) mid,effeps
            write(*,'(8f10.1)’ ) ( 0.0,i=1,8 )
         endif
        enddo
  999 write(*,'(a)’) ‘*END’
         end

コンパイルして、
% mat_add < neon.k > 出力ファイル
これを、neon.kからINCLUDEすれば完成だ。

破壊を考慮した結果
neon_160km_dyna_erode_480

比較のため、実験結果を再度掲載
tv_160km_peak

かなり雰囲気は似てきた。
(注意:単精度計算では数値的に不安定になったため、倍精度計算実施。
 衝突速度が速いため、タイムステップスケールファクタも少し小さ目に変更)
ちなみに、実験の後半はこうなる。
tv_160km_last

ここまで合わせこみたいところだが、そもそも、車種が違うのと、時間がかかりすぎるので
やめておこう。(実務に使う計算優先)

ローリングストーンズ 14-ON FIRE ツアー座席確定

2014 年 1 月 20 日 月曜日

1/18からチケットの受取が開始された。当然ながら座席が確定する。
(全て S席予約)

後半日程から、
・3/6 Mr.エーブ確保分:1階 3塁側 下段

・3/4 1階 3塁側 中段

まあ、こんなところでしょう。買えただけ良しとしなければ。

 

そして、なんと!!!!



 

 

・2/26 アリーナAブロック 前から 

 

 

 

5列目!!!!  

 

 

 

ヤッター!!!

ペンギンも喜んでるぞ!!


Penguins_happy_480

(Windowsサンプルピクチャより拝借)

テナガザルも万歳!!  (以下全てマレーシアにて撮影)

tenaga-banzai480

キリンもシマウマも嬉しい!!

kirin-sima-480

 

モテモテゾウ君も嬉しいのだ!!

mote-zo-480

このへんまでにしとくか、、、

残念ながら、キースサイドではなく、ロン・ウッドの方だ。でも全く文句なし。
前から5列目!!! ライブDVDが出たら自分も写りそうな場所。
最後のお願い:目の前の列に、身長190cm超の人が来ないことだけを望む!!


ワークステーション ネットショッピング

2014 年 1 月 15 日 水曜日

先日のXEONベンチマークで、陰解法には大メモリが効果絶大であることが
確認できた。XEONと高性能グラフィックボードを搭載したパソコンは、通称
「ワークステーション」と呼ばれている。高価なCPU,メモリを搭載するので
全体としても結構な値段になってくる。どのメーカを選べばいいのか?
価格だけで価値は決まらない事もあるだろう。が、とりあえず、お買い得なメーカは
どこかなのかをネット上で片っ端から調べてみた。
以下に記載した価格は、全て税込みである。

ターゲットマシンの構成は、

①CPU Xeon E5-2687W V2 * 2 (もしくは同程度)
②RAM 256GB
③Graphic QUADRO K-4000 (もしくは同程度)
④OS : WIndows 7 64bit
⑤付属品は、基本的にはなし(マウス・キーボードを外せないメーカもあった)

ワークステーションの3大メジャーと言えば、LENOVO, HP, DELLだろう。
先ずはメジャーメーカから調べてみよう。

LENOVO ThinkStation D30
①CPU : E5-2667 V2
②-⑤:想定通り
価格:¥2,106,510 
コメント
・メモリの指定が煩雑。1スロット毎に16スロット全て容量を指定する必要がある。
 xxGB*N枚と、一発で指定したい
・その割には、トータルメモリサイズがわからない。自分で計算するしかないのだ。

HP Z820/CT Workstation
-⑤:想定通り
価格:¥3,963,225
コメント
・ちょっと高くないか? 部品が他と違うのか、あるいは、Made in TOKYOのためか?
 営業に相談すれば、他社程度になるのだろうか。

DELL Precision T7610
一番驚いたのは、DELLのホームページだ。何とBTO不可能となってしまったのだ。
dell-precision-t7600-0
①-⑤:構成選択の場合は電話で、と表示されている。
価格:不明
コメント
・カスタマイズして、あれこれ想像するパソコン選びの楽しみがなくなったしまった。
 これじゃ、もう買わないな!!

Fujitsu CELSIUS R930
②メモリ 256GBが入荷未定で選択できず。
価格:選択対象外
コメント
・メモリサイズは、32,64,128,192まで選択できる。が、ショッピングページの不具合か、
 それともキャンペーンなのかは分からないが、サイズを変更しても値段は変わらない。
  192GBで我慢するなら、かなりのお買い得になる。

 fujitsu-celsius-r9300-3
サイズ変更しても、同じ値段
fujitsu-celsius-r9300-4

NEC Express5800/56Xf
②メモリ 最大容量は、96GBまで
価格:選択対象外
コメント
・RAM 96GBでの価格 ¥2,583,800(税別) この時点でかなり高価だ。

UNIV UNI-XW-E5S
①-⑤:想定通り
価格:¥1,377,705
コメント
・最近はここから購入している。大学向けとあるが、一般企業でも購入可能。
 

Visual Technology VT64 Workstation E5-4S
①-⑤:想定通り(だと思われる)
価格:Webページから見積を依頼する方式。問い合わせていないので不明。
visual-vt64-ws-e5-4s1

HPC SYSTEMS HPC5000-XI216TS-D8
①-⑤:想定通り(になる思われる)
hpc5000-xi1216ts1
hpc5000-xi1216ts2
価格:不明。Webページからのカスタマイズができないので要問合せ。

Concurrent Systems TS3D
①-⑤:想定通り(になる思われる)concurrent-system-ts3d1
価格:不明。Webページからのカスタマイズができないので要問合せ。

DosPara RayTrek XE K4000
②メモリ 最大容量は、64GBまで
価格:選択対象外

パソコン工房 bz-WS9400-E
②メモリ 最大容量は、64GBまで
価格:選択対象外

サイコム  Lepton WS2300Z87-A
①CPUは、Xeon-E3まで
②メモリ 最大容量は、32GBまで
価格:選択対象外

TSUKUMO eX.computer PC WA9J-A52/XE
②メモリ 最大容量は、64GBまで
価格:選択対象外

他にもメーカはあるかもしれないが、ざっと調べた限りでは上記の状況であった。
メモリサイズ256GB以上を選択できるメーカは、以外に少ないようだ。

大事なところをひとつ忘れていたので追加する。

GDEP MAX-XE5-Silent
①-⑤:③以外は想定通り
:NVIDIA TESLA K20*1 選択
価格:¥1,871,625
コメント
・GPUコンピューティングマシンである。MAX4枚まで搭載可能。
 K20 4枚搭載時(1枚サービス)価格 ¥2,575,125

2014/01/20追記
以下の方のコメントにもあるように、ざっくりスペックを決めたら、営業担当の方へ電話するのが
いいだろう。メールよりも電話が良いと思う。

 

Xeon-E5 .vs. Core-i7 LSDYNA陰解法テスト

2014 年 1 月 9 日 木曜日

ANSYSに続いて、LSDYNA陰解法のベンチマーク結果を紹介する。

使用データは、以前GPU性能測定に使用したモデルデータである。
    SOLID3  (N*557701, SOLID*540000)
このモデルを直接法で解くには、32GB以上のメモリサイズが必要である。

はじめに、XeonとCore-i7での比較。
どちらもインコアで解くための十分なメモリを搭載している。

implicit_lsdyna971_r612
結果、この問題では大差なし。古いバージョンよりも並列化効率が良いようだ

次に、Xeonのベンチマークとは関係ないが、こんな測定を行ってみた。
課題:急いで答えが欲しいが、問題が大きすぎてインコアでは解けない。
さて、どちらで実行した方が早く答えがでるか?
1)実行時メモリサイズを空き領域以内で指定。ソルバのアウト・オブ・コア解法に頼る
2)空き領域は無視して、インコア解法に必要なメモリサイズを指定。OSのスワップに任せる

implicit-lsdyna-swap

やはり、スワップ(ページファイル)させてはいけないようだ。
MEMORYパラメータでの指定サイズは、実メモリ以内に抑えるべきである。

 

Xeon-E5 .vs. Core-i7 ANSYS陰解法テスト

2014 年 1 月 9 日 木曜日

前回は陽解法でのベンチマークを行った。
今回はANSYS陰解法での測定結果を紹介する。

はじめに、マシンスペックを復習すると
Xeon-E5 1660V2 3.70GHz 6core  RAM 128GB
Core-i7   4960X  3.60GHz  6core   RAM  64GB

ANSYSバージョン:ANSYS14.5

問題1
静解析    465,000節点      417,000HEX8要素
計算終了までの経過時間
  Xeon-E5 : 11,337s  (ANSYS使用メモリ20GB)
     Core-i7   : 11,117s (ANSYS使用メモリ20GB)

問題2
固有値解析  712,400節点 592,000HEX8要素

計算終了までの経過時間
   Xeon-E5 : 10,650s  (ANSYS使用メモリ69GB)
    Core-i7   : 31,740s (ANSYS使用メモリ40GB)

結論:問題サイズが大きくなると、大メモリによる効果は大きかった。
担当者によると、問題2は24GBのマシンでは3日以上要していたらしい。

陰解法を主として使用するなら、クロックを落としてでもXeonを選び
できるだけメモリを沢山積むのが正解だと思う。

 

 

年末の震度4で壊れたモノ

2014 年 1 月 9 日 木曜日

昨年オスプレイのダイカストモデルを買って、本棚の上に飾っておいた。
正月明け会社に来た見たら、12/31の震度4で落ちたようで、壊れてしまった。
osplay-IMG_2889

すぐに直そうと思っていたのでが、面倒くさくなって放置。本日接着剤買って来て修理完了。
osplay-IMG_2890
こちら、カイル・ブッシュ号は無事だった。NASCARはナンバーが大きくて分かり易い。
F1はどこにあるのか、殆ど見えない。スーパーGTはナンバーの場所はわかるんだけど
小さくて見えない。なので、テレビの解説で、「何号車ピットイン」と言われてもわからない。
NASCARみたいにでっかくして欲しいものだ。
kyle-bush-IMG_2891

ところで、iPhoneの天気情報が相変わらずおかしい。今日はほぼ合っているようだが、
昨日朝10:00時点で氷点下1度。あと一時間で9度も上昇するにか?

iph-weather-IMG_2888

その前の日。こんなに寒くなることはない。Yahoo天気と全く合ってない。何故だ??
iph-weather-IMG_2887

お天気係りの方へ:どうせ合ってないなら、-38℃など驚愕の数値お願いします。

LSDYNA Ver.971改良版 リリース

2014 年 1 月 8 日 水曜日

昨年11月にリリースされた、lsdyna 971 R6.1.2 を本日アップした。
昨年1月以降、Release7.0の更新がなかったが、突然古い971R6の
改良版である、R6.1.2がリリースされた。R6なので、R7以上で使える
電磁場、流体等の機能は備わっていない。
が、数日使った感じでは、R6.1.1, R7.0よりも安定しており、新機能を
必要としないユーザは、こちらを使った方が良いと思われる。

lsdyna/971R6.1.2/

また、ドラフト版のマニュアルもアップロードしておいた。こちらの内容は
R7.0相当だが、
・フォントが変更されて文字が見やすくなった。
 (特にWindows8.1では顕著)
・説明文や図画が追加・変更され以前より親切

manual/DRAFT***.pdf

以下に現在・更新マニュアルで、同じページを開いた際の違いを示す。

現在配布版

manual_r700_current

 

更新されたDRAFT版
manual_r700_draft

Xeon-E5 .vs. Core-i7

2014 年 1 月 6 日 月曜日

2014年、あけましておめでとうございます。
新年最初は、CPU性能比較 Xeon-E5は、どれだけ速いか?です。

・XEON購入の動機
  業務上、メモリが大きなマシンが必要になった。
 昨年10月の導入した Core-i7 4960X機は最大でも64GBまでであった。
 もっと大きなメモリが必要だ。このためには、Xeon-E5を選ぶしかない。
 これまでもXeon導入を考えたことはあったが、一番の問題はその価格である。
 少しスペックを上げるだけで、本体価格は軽自動車よりも高くなる。

・どのメーカ?
 Made in Tohoku 仙台のUNIVさんからに決定。

・どのXeonにするか?
 1.8GHz 4core~2.7GHz 24coreまで 選択の幅は非常に広い。
  使用目的は、「単独コアで最速」である。はっき言って、どれが速いか全く
  わからない。各種ベンチマークを見てもイマイチぴんと来ないのである。
  そこで、動作クロック数が最大の E5-1660v2 (3.70GHz)を選んでみた。
   
マシンスペック
———————————————————————————-
モデル名 = UNI-XW-E5S CPU = 6Core Xeon E5-1660v2 3.70GHz
         8.00GT L2 15M/130W/TB Ivy Bridge-EP
マザーボード = intel C600Chipset
メモリ = 128GB (16GBx8) ECC Registered DDR3-1600 Quad-Channel
HDD = S-ATAⅡ 4TB *2台 
光学ドライブ = Blu-Rayドライブ BD-R/RE/ROM DVD±R/RW/DL
ビデオコントローラ = NVIDIA GeForce GTX Titan 6GB
ディスプレイ = 10月と同じく、ASUS製WQHD解像度27型をアマゾンで購入
価格 モニタと合わせて90万以下
(参考までに、もし全て最高スペックを選んだ場合、合計¥340万程度になる)
———————————————————————————-

12/6に注文して、12/26に届いた。
xeon-IMG_2852

本体正面。Core-i7機よりも少し小さい気がする。
xeon-IMG_2851

本体背面。動作音は全く聞こえない。
xeon-IMG_2853

セットアップを完了し、必要なソフトウエアをインストール後、早速いつものneonモデルを
実行したら、HyperThreadが有効な状態になっていることに気付いた。
xeon-ht-on-IMG_2855
一度テスト解析実行後、BIOS設定画面でHyperThread なしに設定
xeon-ht-bios-off-IMG_2857
以下はHyperThreadを有効・無効を切り替えて、性能測定を行った結果である。
xeon-ht-on-off
ほんの少しであるが、無効にした方が速い。やはりCAE解析にはHTは無用である。
HT=OFFの条件でCPU数を変えてCore-i7と性能比較を行った。
xeon-ls700s
気持ち程度Xeonの方が速い結果であるが、6CPU使用時はi7に負けてしまった。
もしかすると、倍精度計算ならXeonがかなり速いのではと期待。その結果は、
xeon-ls700d
どのCPU数でもXeonが、”わずかながら”高速であった。
本日の結論:使用メモリ64GB以下で済む場合、価格差を考えれば、Core-i7で十分である。
以降、Implicit解析や、グラフィックの比較を行う予定である。