9月にd3plotファイルサイズの調整方法を紹介した。その後、最新のマニュアルを見たら
R7から 実行時パラメータ X=scl の定義方法が変更になったことが分かった。
更に、マニュアルの記述にも誤りがあったので、実験結果を以下に示す。
先ずは、マニュアルの内容から
・R7.0 ドラフト版マニュアルまで (PCフルインストール版に含まれている)
scl=scale factor for binary file sizes (default=7)
R6.1までは、前回紹介した方法でよかった。
・R7.1最終マニュアル (Feb.2013)
scl=scale factor for binary file sizes (Default=70 ただしR7.0以外)
R7.0におけるデフォルトは 1024
従来 デフォルト=7 が、R7.0からは 1024 と随分と変わってしまったと思ったが
定義自体が変わったようである。
R6.1まで:scl=スケールファクター
R7.0から:scl=最大ファイルサイズ(MB単位) である。
デフォルトの1024も違っていて、実験結果では、デフォルト=4096であった。
どういうことかというと、d3plot01は4GBになるまで肥大化を続けるということである。
計算途中の結果を頻繁にチェックしたい場合などには向かない。
この場合、scl=256 程度にしておくのが使い勝手が良いだろうと思われる。
例)
lsdyna i=input jobid=test X=256
d3plot01,02,03 の最大サイズは 単精度版では256MB、倍精度版では512MB以下となる。
****注意****
倍精度版で、4GBを超えるd3plotを出力することができないバグがあった。
(ファイルシステムは、NTFSなので 4GB以上のファイル作成可能)
R7.0倍精度版を実行する場合、X=1024以下にしないと正しい結果の表示ができない。
推奨は、X=50 ~ 256 程度