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2013 年 9 月 のアーカイブ

lsdyna d3plot の限界を試す

2013 年 9 月 27 日 金曜日

lsdynaの出力ファイル d3plot ファイルのサイズ調整紹介と、その限界をテストする。

1、d3plotファイルサイズの調整機能

(1) 入力データによる方法
*database_extent_binaryの2行目 IEVERPで指定

0=ひとつのd3plotXXファイルに複数のステップ保存
1=ひとつのd3plotXXファイルに1ステップの結果のみ保存

(2) 実行時引数による方法
X=scl  デフォルト scl=7   上記IEVERP=0の場合に有効  
sclを小さくする:d3plotファイルサイズは小さくなる
sclを大きくする:d3plotファイルサイズは大きくなる

<実験 - d3plot01ファイルサイズ比較>

d3plot_testdata


scl=7         : 79,425,536  ( last=d3plot02 )  101step/file
scl=3         :   6,291,456  ( last= d3plot14 )     8step/file
scl=2         :   3,932,160  ( last=d3plot22 )      5step/file
scl=1         :   1,572,364  ( last=d3plot52 )      2step/file
IEVERP=1 :     786,432   ( last=d3plot102 )   1step/file

2, d3plotファイルの限界テスト

通常100ステップ程度をd3plotとして保存する。が、保存メディアの価格が安くなり
陽解法全ステップを保存することも可能となってきた。そこで、上記テストで使用した
データを使って、d3plotファイルはどこまでいけるか、実際に使用できるかを試す。
このデータは、35199サイクルで終了する。

(1)IEVERP=1 でファイル個数を試す 
d3plotから、d3plot35199 まで生成できた。しかし、頻繁にHDDへの出力を行う
のため、lsdyna実行中は、パソコン全体がフリーズしたようになる。
全部保存することはできたものの、表示が対応しなければ使えない。
lspp4.1で表示を試みる。
起動した途端にメッセージ出現。

d3plot35199

lsppで扱えるのは、MAX2024ファイル? ステップ? まで。
今回のデータは表示不可能

(2)IEVERP=0 で全サイクル保存
d3plot01-03まで、約4.3GB + 2GBのd3plot04
ファイル数の制限はクリアしているので、表示できるか?

d3plot4gbx3

エラーメッセージはないが、Lastステップ番号が変だ。
駄目そうな雰囲気だが、変形アニメーション実行してみる。

d3plot_toomany1

表示が完全に壊れた。
何故か後半持ち直す。が、変化が少なすぎて、アニメーションに見えない。

d3plot_toomany2

18838ステップの表示終了までは、かなりの忍耐が必要だ!

<結論>

保存ステップ数と、d3plotXXは、最大2000以下にするのが無難だ。
現在の環境では、全部保存しても良いことなし。

追記) その後のテストで確認した結果。
   d3plotXX  最大XX=2000  保存ステップ数=実用上制限なし