lsdynaの出力ファイル d3plot ファイルのサイズ調整紹介と、その限界をテストする。
1、d3plotファイルサイズの調整機能
(1) 入力データによる方法
*database_extent_binaryの2行目 IEVERPで指定
0=ひとつのd3plotXXファイルに複数のステップ保存
1=ひとつのd3plotXXファイルに1ステップの結果のみ保存
(2) 実行時引数による方法
X=scl デフォルト scl=7 上記IEVERP=0の場合に有効
sclを小さくする:d3plotファイルサイズは小さくなる
sclを大きくする:d3plotファイルサイズは大きくなる
<実験 - d3plot01ファイルサイズ比較>
scl=7 : 79,425,536 ( last=d3plot02 ) 101step/file
scl=3 : 6,291,456 ( last= d3plot14 ) 8step/file
scl=2 : 3,932,160 ( last=d3plot22 ) 5step/file
scl=1 : 1,572,364 ( last=d3plot52 ) 2step/file
IEVERP=1 : 786,432 ( last=d3plot102 ) 1step/file
2, d3plotファイルの限界テスト
通常100ステップ程度をd3plotとして保存する。が、保存メディアの価格が安くなり
陽解法全ステップを保存することも可能となってきた。そこで、上記テストで使用した
データを使って、d3plotファイルはどこまでいけるか、実際に使用できるかを試す。
このデータは、35199サイクルで終了する。
(1)IEVERP=1 でファイル個数を試す
d3plotから、d3plot35199 まで生成できた。しかし、頻繁にHDDへの出力を行う
のため、lsdyna実行中は、パソコン全体がフリーズしたようになる。
全部保存することはできたものの、表示が対応しなければ使えない。
lspp4.1で表示を試みる。
起動した途端にメッセージ出現。
lsppで扱えるのは、MAX2024ファイル? ステップ? まで。
今回のデータは表示不可能
(2)IEVERP=0 で全サイクル保存
d3plot01-03まで、約4.3GB + 2GBのd3plot04
ファイル数の制限はクリアしているので、表示できるか?
エラーメッセージはないが、Lastステップ番号が変だ。
駄目そうな雰囲気だが、変形アニメーション実行してみる。
表示が完全に壊れた。
何故か後半持ち直す。が、変化が少なすぎて、アニメーションに見えない。
18838ステップの表示終了までは、かなりの忍耐が必要だ!
<結論>
保存ステップ数と、d3plotXXは、最大2000以下にするのが無難だ。
現在の環境では、全部保存しても良いことなし。
追記) その後のテストで確認した結果。
d3plotXX 最大XX=2000 保存ステップ数=実用上制限なし