12月 « 2012 « ACS NEWS

2012 年 12 月 のアーカイブ

Windows8マシンでMPP-DYNAを試す

2012 年 12 月 25 日 火曜日

11月に紹介したWindows8マシンで、MPP-DYNAを試してみました。
MPP-DYNAを実行する前に、今日ライセンスサーバの変更を実施。

今朝まで IBM AIX5.2 機 (数年間保守切れ状態)
ここ数年、こんなメッセージが頻繁に表示されています。

古いOSなのでほぼノーセキュリティー、ライセンスサーバとしては、それなりに
使えていました。が、同じ環境の仲間がいなくなってしまいました。
今日から  OpenSUSE 11.2 マシン。
ライセンスファイルを lstc_serverと同じ場所に置いて、
% lstc_server -l ログ
これでOK。

・問題発生
 クライアントで、LSDYNAが実行できなくなった。調べてみたら、OpenSUSEの
 FireWallが原因のよう。細かく設定すれば通せそうだが、面倒なので OFF
 これで全てのクライアントで実行可能となった。

・Windows8マシンに Platform MPIインストール
 インストール場所として、C:\Program files (x86)を避ける癖がついてしまった。
  管理者として実行、C:\Platform Computing にインストール完了。

・MPPDYNA実行
 最初の数回は、ノートンなどのチェックにひっかかり実行失敗。
 一時的にオフにしたり、ガチャガチャいじってたら動くようになってきた。
 が、テスト問題実行終了後、こんなメッセージが出る。

環境変数 LSTC_LICENSEの値=NETWORKが不明、networkに設定しなさい。

Windowsで、大文字・小文字の違いを指摘されたのは初めてです。
これを修正以後、文句言われずにMPPDYNAは動いてます。

TopCrunchで公開されているCar2Car (240万)メッシュを試そうしたら3日以上
かかりそうなので、今日はやめ。

・ひとつ気付いたこと。
 MPP実行の状況確認には、d3kilファイルを使用するが、JOBIDを指定したら
 d3kil にも JOBIDが必要。
 例) mpirun -hostfile host mpp971s i=car2car.k jobid=car2car
       d3kilファイル名は car2car.d3kil としないと認識されない

 

ls980βバージョン 電磁場解析機能テストRUN

2012 年 12 月 22 日 土曜日

ls980の電磁場解析機能(EM)をテストしてみました。
関係するファイルは、サイトにアップしてあります。

–  ls980_d_Dev_76889 : 現状ライセンスで実行可能な980
– documents : DRAFT-3がls980で追加されたEM,CESE, ICFDのマニュアル。
– examples : EM機能テスト例題 7個

とりあえず、forming.tar.gzを試してみました。
3つのファイルが含まれていて、i_forming.in がメインのデータ。
lsprepostで見てみると、

ひっくり返してみると、コイル(黄色)らしき物体
ブルー=ダイ  グリーン=ブランクのようです。
電磁力による塑性加工?

ここで、状況をクリアにしたいので、宣言しておきます。
「私は電磁気学はド素人です! はっきり言って良く分かりません!」

本来は、問題を解く前に教科書や、理論マニュアルを読んで理解してから
始めたほうが良いに決まってます。が人生残り時間を考えたら、余分な事に
時間を割くより、先ずは例題を走らせて様子を観察してみることにします。

DOS> ls980*** i=i_forming.in

これで計算実行開始。実行中の出力がいつもの構造解析と全く違う。

やたらとBEMの文字が出てくる。ちなみに、普通の構造解析は

待つこと約40分で計算終了。

最終ステップでのブランクの変形と塑性ひずみ。

EMの解析結果は、VECTOR PLOTで行います。

Current Density

Magnetic Field

ローレンツ力

Vector Potential

この解析用として、lsprepost4.1では大幅に表示機能が強化されるようです。

 

 

 

 

 

 

LSPREPOST4.0 レンダリングモードの設定

2012 年 12 月 22 日 土曜日

12/17版lsprepost4.0が公開されたので、サイトにアップしておきました。

さて、lsprepost4.0は、3.Xに比べ描画性能が大幅に向上していますが、
旧モードも選択できるので、自分がどちらのモードを使っているのか
分かりづらかったと思います。(知ってた人もいるかもしれませんけど)

どちらのモードで動作しているかは、lsprepostを起動すればわかります。
画面右下に、 “Normal Renderer” と表示されれば旧モードの描画です。

 

高速モードに変更するには、
   起動直後 CTLキーと一緒に ”L” キーを2回打つ
これで、Fast Rendererに変わります。

 

Fast から Normalへの切替も操作は同じです。

グラフィックカードが性能向上条件を満たしていれば、lsprepost起動時に
”高速モード使いなさい”と尋ねてくるので、Fast Rendererを選択しましょう。

Fastで使用して、正常にlsprepostを終了すれば、設定は保持されます。

ひとつ困った点は、全く機能しないグラフィックカードでもFastが設定可能。
モデルを読み込むと、コケます。コケるので設定は保存されません。
この場合はあきらめて、Normalモードでの使用のみになります。

これを書き終わって、本家LSTCのサイトを見たら、12/19版になってました。
これは少し様子を見てからアップします。

 

 

巨大ファイルをエディタで開く

2012 年 12 月 1 日 土曜日

仕事柄、ソルバーの出力する大きなファイルを見なければならないことがあります。
今回のファイルは、ABAQUS アスキー形式 FILファイル、約800MBです。
私は、いつもDOSウインドウで VI (フリーのVIM) を使って開きますが、VIは敷居
が高いせいで、使えない(あるいは触りたくない)人が沢山います。

ファイルを開くためだけに、何十分も時間をかけて、それが残業だと言い張られても
残業代なんか払ってやるもんか!!、効率化を考えなさい、と思ってしまいます。

そこで、Windows標準とフリーのエディタを比較してみました。

使用マシン:Core i7 Ram25GB
ファイルサイズ 800MB (2700万行)

フリーソフトは名誉のために、一部名前を伏せておきます。
(こういう使い方は想定外でしょうから)

VIM          :  数秒
NOTEPAD  : 13分 (ただし、1GB以上は開けない)
WORDPAD : 15秒 (開くが、以降応答不能状態、操作できず)
b○○edit   : out of memoryのエラーが出る
g○ad       : 「ファイルを開けませんでした」
M○editor  : 「メモリが足りません」
Te○○pad : 「メモリが足りません」
ひで○     : 1000万行が限界

という結果。
巨大ファイルを開くには、やはりVIMが一番、慣れましょう。
それとも、もっと高速なエディタあるでしょうか?

 



Windows 8 マシンのスタートメニュー

2012 年 12 月 1 日 土曜日

一通りインストール&テストが終わったので、起動直後に
表示されるスタートメニュー画面がどうなったか、紹介しましょう。

左側はセットアップ直後のままで、右の方に自分でインストールしたソフト
更に次画面にスライドすると、

素晴らしいですね!!! この状態からは起動したいソフトは探せません。
特に、ANSYSのバージョンを複数入れたのが効いたようで、”A” だらけ。
カスタマイズする元気もなくなるので、自分が使う機能だけデスクトップへ
ショートカット作成、を地道に繰り返す。

地味な作業です、カッコ悪いです。 人に見つからない時間にやりましょう。