6月12日に最初のレポートを書きましたが、節点数=291186、要素総数=535055 と少し
物足りなかったのでもう少し大きなデータで測定してみました。
米国NCAC(National Crash Analysis Center)のFEMアーカイブから
2007 Chevy Silverado, Detailed Model (929,131 elements)
(Date posted: 2009 Feb 27)
をダウンロードし、計算実行。
LSDYNA 971R6 倍精度 SMP 2CPU使用、約36時間で終了。
先ずは、Linux版lsprepost3.2と4.0の比較です。
ここで、lsprepost linux版のインストールについて。
(慣れていれば)非常に簡単です。
① インストールファイルをダウンロード
② /local/lstc の下にインストールしたいなら、
% cd /local/lstc
% tar xvf インストールファイル.tar
/usr/lstc/lsprepost4.0_opensuse11 以下に全ファイルが入ります。
③ パス設定
直接上記をpath変数に足してもいいですが、環境変数を一個作った方が簡単です。
setenv LSPP4 /usr/lstc/lsprepost4.0_opensuse11
path = ( $LSPP4 従来のパス )
④ 起動シェル設定
/usr/lstc/lsprepost4.0_opensuse11 の下にある lspp4 が起動シェルです。
#!/bin/bash
# modify the following line for your directory name
DN=”$HOME/lsprepost4.0_opensuse11″
export LSPP_HELPDIR=$DN/resource/HelpDocument
export LD_LIBRARY_PATH=$DN/lib:$LD_LIBRARY_PATH
$DN/lsprepost $*
これを以下の様に修正
#!/bin/bash
# modify the following line for your directory name
DN=$LSPP4
export LSPP_HELPDIR=$DN/resource/HelpDocument
export LD_LIBRARY_PATH=$DN/lib:$LD_LIBRARY_PATH
$DN/lsprepost $*
⑤起動テスト
source .cshrc, rehash など実行してパスを通し終わったら
% lspp4
これでlsprepost4.0が起動します。
インストールする場所を変更しておけば、V3.2等との共存も可能です。
○ OpenSuse Linux における性能テスト
テスト環境
OS : OpenSUSE 11.2
CPU : AMD Phenom II 6core
RAM 16GB
グラフィック: NVIDIA GeForce GT240 (OpenGL 3.3対応 )
テスト結果
前回と同様、画面のデジカメ動画撮影での比較を示します。
左 : lsprepost3.2 9FPS
右 : lsprepost4.0 20FPS
Windows 7 64bit +Tesla C2075でのテスト
NEONモデルと同じ環境でSilveradoモデルを表示。
こちらではlsprepost4.0が圧倒的に高速
左 : lsprepost3.2 4FPS
右 : lsprepost4.0 70FPS
V3.2ではTeslaがGeforceに負けてました。
V4.0で値段相応になったようで、少しほっとしたような気分、です。