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LS-TaSCテスト・リポート(1)

2012 年 1 月 25 日 by yo yamgatta

先週のlsdynaセミナでも紹介された、トポロジー最適化 “LS-TaSC” の
テストリポートです。
以前は、”LS-TOPO” と呼ばれていましたが、Ver.2になってから
Topology And Shape Computation for LSDYNA = LS-TaSC となりました。

  head0126.jpg

<Ver.2の新機能>
・シェル要素サポート(3角、4角)
・テトラソリッドサポート ・全体制約条件
・複数パートの取り扱い
・対称条件とキャスティング方向の設定

1.前提条件
解析実行には、LSDYNAを動かすので、LSDYNAを使用できることが条件となります。

2.ファイルの入手とインストール
lstasc_2_win.zip を入手します。
これを任意の場所で解凍すると、LSTASC_EXE というフォルダができます。

snap-a.jpg

マニュアル topology_manual.pdf

インストーラなどは付いていないので、自分で設定を行います。
今回は以下のようにしました。

・LSTASC_EXEフォルダごと、C:\LSYNAの下に移動
・C:\LSDYNA\LSTASC_EXE をパス変数に追加
・manual_sample.zipを解凍すると、MANUALフォルダができる。

内容は

snap-b.jpg

MANUALという名前ですが、マニュアルに掲載されている例題のようです。
マニュアルをさっと眺めて、最初の例題を実行してみましょう。

3. 例題「BEAM」の実行
BEAMフォルダの内容

snap-c.jpg

3.1 オリジナル解析モデルの確認

lsprepostを使って、Beam.dynを確認してみます。

snap0.jpg

  試しに実行してみたところ、CoreI7 1CPUで約15分で終了しました。

3.2 LSTaSC起動

DOSウインドウを開いて
DOS> \LSDYNA\LSTASC_EXE\MANUAL\BEAM
DOS> lstasc beam.lstasc
これで、lstascが起動します。

snap1.jpg

 問題概要を読むと、制約・ジオメトリなしの最も単純なビーム最適化
 となっています。

(1)CASESタブ
以降、設定変更が必要なのはここだけです。

snap2.jpg

赤で囲んだ箇所を、自分が使用するLSDYNAの実行モジュール名に
変更します。
直接打ち込んでもいいし、Editでファイルを検索してもOKです。
CPU数は使用できれば何個でもOKですが、ここでは4CPU使用としました。

(2)Partsタブ

snap3.jpg

  最適化を行うパートIDと目標とする重量比率が設定されています。
次のConstraintsタブでな何も設定しません。

(3)Completionタブ

snap4.jpg

上記の値が設定されています。この辺りが妥当な計算回数なのでしょう。
さっと眺めて次へいきます。

(4) RUNタブ

さていよいよ計算開始です。RUNボタンを押すと実行が始まります。

snap5.jpg

4CPU使用して、待ち時間2時間程度で完了しました。
マニュアルでは50回計算していますが、今回の環境では34回で終了
しました。
ソルバーバージョンの違い? でしょうか。

(5)VIEWタブ
結果の確認です。
Topology histories – Mass Redistribution

snap6.jpg

Model Plots – Matrix – 3×2 を指定すると、初期・最終・途中経過をlsprepostを 起動して表示してくれます。

snap7.jpg

  初期形状と最終形状の変形と相当応力分布です。
結果は、CASEタブで設定したNameフォルダの下に、1.1, 2.1,3.1,,,,,, と
各イタレーション毎の保存されます。

image_001_004.jpg

1.1初期の結果。要素数=28957

image_034_004.jpg

34.1最終結果 残った要素数=7475

 

次回は他の例題も試してみます。

 

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