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2015 年 4 月 のアーカイブ

ANSOL T3D における、SSDの効果

2015 年 4 月 28 日 火曜日

先日、ANSOL開発元のDr.Sandeep来日した際、「SSDを2個ストライピングすると猛烈に
速くなる」と言っていた。 それでは、どれほど効果があるか、確認を依頼していたら、今日
テスト結果が届いた。 
当初は、大差がつくと思っていたらしいが、結果をみて、「そうでもなかった」らしい。

テストした問題は見せてもらえないので紹介できないが、計算時間の比較だけ以下に示す。

ansol_hdd_ssd

経過時間80時間が、67時間になっているので、20%近くは速くなっている。
彼のコメントによると、計算時間の大部分を占める、Contact Solverは全てメモリ上で処理され
るため、殆ど変らず。しかし、後退代入に関しては、ディスクを多用するので2倍以上高速。

Dr.Sandeepの総括「期待した程ではなかった」そうだが、私には、効果ありに見える。

ポールマッカートニーライブ 2015 東京ドーム 4/25

2015 年 4 月 27 日 月曜日

今年2月、チケットピアのポールマッカートニー先行抽選申し込み。
ドームの公演は3回あったが、行けそうなのは、4/25のみ。とりあえず申し込んだら
一発で当たってしまった。

pm_IMG_5627

土曜日夕方、水道橋到着。早速ゲートへ向かう。かなりの混雑だ。

pm_IMG_5628

入場して、自分の席に着くまでが、大混雑でまたまた大変。

pm_IMG_5629

自分の席は一階席のかなり上の方。全体が見渡せて素晴らしい。

pm_IMG_5631

自分の前に座った少年は、去年見れなかったファンに間違いない。

pm_IMG_5656

今年バージョンのTシャツはこうだ!!

pm_IMG_5664

アリーナは勿論、2階席以上も超満員

pm_IMG_5638

開園6:30から45分遅れで始まる

pm_IMG_5642

これから2時間30分、噂通り、途中で水も飲まずポールは歌いっぱなし。
グレートロックンロールショウタイムでした。
これが最後の来日かと思ったら、これから何回でも来そうな勢いですね。

 

オーバークロック + SSDの効果再検証

2015 年 4 月 27 日 月曜日

前回のレポートでは、オーバークロックの効果はあったが、SSDは大して効かないとしたが、
どうやら、SSDの効果を見るには、問題の規模が小さすぎたようだ。

IMG_5411_oc_but

先週来日した、ANSOLのSandeep社長は、SSD効果絶大派であった。彼の推奨する設定は、
  Cドライブ:OS用として、小サイズのSSD
  D & Eドライブ:計算実行用として、大サイズのSSDを搭載、なおかつストライピング(RAID 0)
  テストモデル;自由度が沢山ある、なるべく大きなモデルを選ぶ
だそうである。しまった、自分のマシンは、Cドライブに中位のサイズのSSDが一個あるだけだ。
このために新規にハードを導入するのも大変なので、とりあえず、もう少し規模の大きな問題で試す
ことにした。

今回は、Adventure Porjectで公開されている、パンテノン神殿のTETRA10データをダウンロード、
ANSYS用に変換して試してみた。(節点数 200万、要素数 130万)

計算結果を ANSYS -メカニカルで表示

parthenon_t10e-OverClockssd

実メモリ64GB、スパースソルバでは主メモリに入りきらず、ディスクアクセスの嵐となるデータサイズである。

オーバークロックなし、HDD使用:5249秒
オーバークロックあり、HDD使用:4438秒
オーバークロックあり、SSD使用:3870

HDD.VS.SSD だけで13%以上速くなった。効果あり。

 

ANSOL Transmission3D Linux版 実行方法

2015 年 4 月 27 日 月曜日

1、解析モデルデータ作成
 Windows版 iSys または GUIDE で解析モデルを作成する。
 今回作成したのは、リダクションギアのテストモデルである。
isys_gui_win
ここでは、セッションファイルを ”2rotor.ses” という名前で保存した。

旧PRE GUIDEで表示してみると、

guide_gui_win

T3Dソルバの入力は、実は、GUIDE, iSysのメニューそのものになっている。
MultyxのLinuxでの実行は、バッチ実行と同じく、メニューで表示されているコマンドをキーボードから
入力して順次実行していくことになる。

Linux機で計算実行するためには、2rotor.ses ファイルを Windows → Linuxにコピーする。

2、Linuxでの実行

(1)multyxを起動して、コマンドを打ち込む方法 – 設定データの変更なしの場合

% cd データの保存場所
% ansolt3d
Multyx > sesfile  2rotor.ses
Multyx > loadses
Multyx > startanal
    計算開始のメッセージ表示
Elapsed Time Contact Solver            =1 secs
Elapsed Time Backsubstitution          =17 secs
`05
5 5 1
ENDPRG
`
MultyX>quit ok

計算結果は、実行したディレクトリ下に postproc.dat & calyxtmp ディレクトリができているので、この2つを
POST処理を行うWindows機にコピーする。

(2)設定データを変更して実行する方法:使用するCPU数を変更
Multyx > sesfile  2rotor.ses
Multyx > loadses
Multyx > nthreads 4
Multyx > startanal
    計算開始のメッセージ表示
Elapsed Time Contact Solver            =1 secs
Elapsed Time Backsubstitution          =17 secs
`05
5 5 1
ENDPRG
`
MultyX>quit ok

(3) 実行内容を予めファイルに記述しておき、一気に実行する方法
Linuxでの実行は、この方法が一般的だと思われる、実行する前に以下に示すファイル作成しておく。
この例では、3Dビューワ IGLASS用のファイル生成まで行うように指定している。

<ファイル名:input.txt >

sesfile 2rotor.ses
loadses
// # of cpu             //は、コメント行
nthreads 6
setup                      SETUPデータを修正する場合。
  nranges 1
  range
    deltatime 0.000333
    ntimestep 11
    help                    HELPで現在の設定状態を表示させる
  exit
exit
edit         EDITデータを修正する場合
  rotor
    type input
    rpm 1000.0
    help
  exit
exit
startanal      解析実行開始
dopdf off               POST処理でのPDFファイル出力なし
postproc               POST処理で、IGLASSファイル作成まで行う
  postprocfile postproc.dat
  ok
  geniglassfile
  iglassfilename test_rotor11.igl    IGLASSファイル名
  endstep 11     作成するコマ数 ( ntimestepと一致させる )
  start
  quit
quit
quit ok        終了

実行方法

% ansolt3d < input.txt > 2rotor.out     実行時のメッセージを 2rotor.outに出力

この例での計算結果は、postproc.dat & calyxtmp ディレクトリに加えて、*.IGLファイルもWindows機
にコピーする。

最後に、例題解析結果の動画を掲載しておく。( iGlassでAVI作成、フリーソフトでFLV変換)

 

 

ANSOL Transmission3D Linux版インストールとクライアント設定

2015 年 4 月 24 日 金曜日

以下にTransmission3D のシステム構成を示す。

ansol_system

図中、Mutyx & Calyx は、Linux64上でも使用できる。以下にLinux版のインストールと設定方法を示す。

1、対応可能なLinuxディストリビューション

    以下の3ファイルが用意されている
 ・T3DDistrib_RHEL6.4.tar.gz  : RedHat 6.4以上  (CentOSも含む)
 ・T3DDistrib_SLES11.2.tar.gz  : SUSE Linux Enterprise 11.2以上 (Ubuntsもこれ)
 ・T3DDistrib_Fedora10.tar.gz  : Fedra 10以上 & 他ディストリビューション

 今回は、CentOS 6.6 (スペックはこちら)を使用するので、RHEL6.4版を選択した。

2、インストールファイルの展開と保存

 T3Ddidrib_RHEL6.4.tar.gz をダウンロードして、任意の場所に保存する。
 インストールするディレクトリ名を決める。ここでは、/opt/ansol/T3D とする。

  % gunzip T3DDistrib_RHEL6.4.tar.gz
  % tar -xvf  T3DDistrib_RHEL6.4.tar
      T3DDisrib_Dynamic_Rev4149 というディレクトリの下に関連ファイルが展開される。
  % mkdir /opt/ansol
  % mkdir /opt/ansol/T3D
  % cp -R T3DDisrib_Dynamic_Rev4149/* /opt/ansol/T3D/

  全ユーザ使用とするための権限設定を行う。

  % chmod -R o+r /opt/ansol/T3D
  % chmod o+x /opt/ansol/T3D/calyx
  % chmod o+x /opt/ansol/T3D/multyx
  % chmod o+x /opt/ansol/T3D/cvtbdf

3、環境変数とクライアントの設定

 実行環境と、ネットワークライセンスクライアントの設定は全て環境変数で指定する。
 Cシェルの場合の、.cshrcファイルへの設定追加項目を示す。
 大文字・小文字を間違えると認識されないので、注意が必要である。

  # ANSOL T3D setting
   setenv LD_LIBRARY_PATH /opt/ansol/T3D:$LD_LIBRARY_PATH
   setenv Transmission3D      ブランク
   setenv Transmission3D_LicenseServerHostName ライセンスサーバホスト名またはIPアドレス
   setenv Transmission3D_LicenseServerType Ansol ネットワークライセンスでは、Ansol と指定
   setenv Transmission3D_AnsolServerPort  17342     ネットワークライセンス設定で使用しているポート番号
   setenv Transmission3D_TokenID F5AEA25D9EF457ED193A    ライセンスと共に提供されたトークンID
   setenv Transmission3D_ClientPassword   6fSrJ9DTR   ライセンスと共に提供されたパスワード
   setenv CalyxInstallDir /opt/ansol/T3D               インストールした場所:5/11追記
  
set path=( …….     /opt/ansol/T3D )                     パスの追加
   alias ansolt3d ‘multyx Transmission3Dcr.sdf’    起動コマンドの省略形を指定
—————————————————————————————
2017/01/24 – aliasではなく、以下の方法を推奨します。

  ANSOLインストール場所に ansolt3d を作成。内容は

  date
  multyx Transmission3Dcr.sdf
  date

  ファイルを作成し終わったら、
  % chmod a+x ansolt3d
  で実行権を付加します。計算開始・終了時刻が表示されるので、経過時間測定が簡単になります。

—————————————————————————————

   追加が完了したら、% source .cshrc で内容を反映させて、任意のディレクトリで起動テストを行う。
   起動テストを行う前に、現在使用可能なライセンスがあることを確認しておく。もし空きがない場合、設定エラー
 なのか、ライセンスが足りないのかを判断することができない。

ansolt3d_linux_ok

 ただしく設定された場合は、ライセンス情報が表示されて、Multyx> プロンプトが表示される。
 quit  ok  を入力して確認終了。
 もし、設定が間違っていたり、実行可能なライセンスがない場合は、以下のようになる。
  ( 環境変数  Transmission3D_LicenseServerType Ansol を ansol と指定してみた )

ansolt3d_linux_ng

 ライセンスが使用可能で、上記の状態になった場合は、環境変数設定間違いなので修正する。

 次回は、Linux機での実行方法について説明する。

 

 

 

 

 

 

ANSOL Gear Software 開発元 Dr.Sandeep来日

2015 年 4 月 23 日 木曜日

昨年に続き、今年もオハイオ州コロンバスから、ANSOL社 Dr.Sandeep Vijayakar氏
に来日していただいた。仕事中の写真は撮影できないので、以下のスナップショットを
掲載します。

東京スカイツリーにて。待ち時間長く、中には入らず。

IMG_5570_s

浅草寺も観光

IMG_5611_s

都内カフェで朝食中

IMG_5525_s

居酒屋で夕食中。Sandeep氏は、日本食全部OK。滞在中食べ残しゼロ

IMG_5498_s

今回は、Transmission3D Linux版の使用方法を教わったので、次回の記事で
掲載予定。

オーバークロック対応マシン

2015 年 4 月 9 日 木曜日

前回に続き、今週はデスクトップマシンを一台導入した。

IMG_5410_mouse1

おおまかなスペックは
・CPU Intel Core i7-5930K (6コア、3.50GHz)
・グラフィックス NVIDIA GeForce GTX980 (4GB)

IMG_5412_geforce980
・メモリ 64GB
・HDD : SSD512GB + 4TB HDD*2

このマシンの特徴は、全面にあるOCボタン一発でCPU&GPUがオーバー
クロックされることである。OC ONで6コア全てが3.9GHz で駆動される。

IMG_5411_oc_but

このボタンが、電源ボタンと非常に近い場所にあるので、押し間違えに注意
が必要である。実際、テスト中に間違えて電源ボタンを押してしまった。

i7 5930のハードは少し前にも導入してあったので、OCボタンの効果を測定
してみた。 今回のテストは、ANSYS V16.0による非線形構造解析である。

以下に測定結果を示す。数値は計算終了までの経過時間(秒)である。
i7-5930K 従来機      : 2011
i7-5930K今回導入機 : 1955
オーバークロックON    : 1681

オーバークロックによるクロック上昇分以上に効果があった。
加えて、ANSYSは、HDDを多用するのでSSDの効果を試そうと、SSDだけで
実行してみたが、今回の問題では有意差なしの結果であった。

 

最近の買い物

2015 年 4 月 4 日 土曜日

期末の3月が終わったと思ったら桜が咲き出し、あっというまに4月。一か月近く
更新していないことに気付いた。今日は最近の買い物リストを紹介する。

1、フィリップス40型4Kモニター

以前、28型4Kモニタについて記載した。それ以後、このモニタ社員には不人気
である。理由は単純で「文字が小さくて見えない」「アイコンが小さくて判別できない」
ためである。しかし、これからの時代、4K、8Kに対応していかねば生きていけない。
そこで、去年から気になっていた、フリップス40型4Kモニタを購入してみた。
価格は3月半ばで税込9万以下だったが、今日の価格は9万以上になっている。

new_40in_4k

左が40型、右が取り外した28型モニタである。

この大きさゆえ、文字とアイコンの大きさの問題は完全に解決できた。
4K買うなら、40型以上が必須と思う。ただし、画面のあちらこちらを眺める
度に首を動かす必要があり、今後は首の疲れが問題になるかな??

2、ノートPC

これまで使っていた、2010年型のVAIOが我慢できない位遅くなってきた。
これは壊れる前兆と見たので、後継機を注文。

newlaptop_201503

CPU : Core i7-4720HQ (4コア)、16GB-RAM、256GB-SSD,
NVIDIA GeForce GTX970M (VRAM 3GB)
そう、ゲーマ向けのノートパソコンである。なので、値段もそれなりである。

写真は、セットアップ(Windows Update)中の様子。
一通り設定完了してから、LSDYNAを実行してCPU性能を測定してみた。

いつもの、neon_refinedモデルと、LSDYNA R8.0MPP版で実行。
4CPU使用で、1617秒で終了した。これは、2012年に測定したデスクトップ用
Core i7 990EX 3.45GHz とほぼ同じ性能である。