R7.0におけるd3plotファイルのサイズ調整 « ACS NEWS

R7.0におけるd3plotファイルのサイズ調整

2013 年 10 月 24 日 by yo yamgatta

9月にd3plotファイルサイズの調整方法を紹介した。その後、最新のマニュアルを見たら
R7から 実行時パラメータ X=scl の定義方法が変更になったことが分かった。
更に、マニュアルの記述にも誤りがあったので、実験結果を以下に示す。

先ずは、マニュアルの内容から
R7.0 ドラフト版マニュアルまで (PCフルインストール版に含まれている)
 scl=scale factor for binary file sizes (default=7)
   R6.1までは、前回紹介した方法でよかった。

R7.1最終マニュアル (Feb.2013)
  scl=scale factor for binary file sizes (Default=70 ただしR7.0以外)
  R7.0におけるデフォルトは 1024

従来 デフォルト=7 が、R7.0からは 1024 と随分と変わってしまったと思ったが
定義自体が変わったようである。

R6.1まで:scl=スケールファクター
R7.0から:scl=最大ファイルサイズ(MB単位) である。

デフォルトの1024も違っていて、実験結果では、デフォルト=4096であった。
どういうことかというと、d3plot01は4GBになるまで肥大化を続けるということである。
計算途中の結果を頻繁にチェックしたい場合などには向かない。
この場合、scl=256 程度にしておくのが使い勝手が良いだろうと思われる。

例)
    lsdyna i=input jobid=test X=256

    d3plot01,02,03 の最大サイズは 単精度版では256MB、倍精度版では512MB以下となる。

****注意****
倍精度版で、4GBを超えるd3plotを出力することができないバグがあった。
(ファイルシステムは、NTFSなので 4GB以上のファイル作成可能)
R7.0倍精度版を実行する場合、X=1024以下にしないと正しい結果の表示ができない。
推奨は、X=50 ~ 256 程度

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