LS-PrePost 4.0の描画性能 (2)+Linux版インストール « ACS NEWS

LS-PrePost 4.0の描画性能 (2)+Linux版インストール

2012 年 6 月 21 日 by yo yamgatta

6月12日に最初のレポートを書きましたが、節点数=291186、要素総数=535055 と少し

物足りなかったのでもう少し大きなデータで測定してみました。

米国NCAC(National Crash Analysis Center)のFEMアーカイブから

2007 Chevy Silverado, Detailed Model (929,131 elements)
(Date posted: 2009 Feb 27)
をダウンロードし、計算実行。


LSDYNA 971R6 倍精度 SMP 2CPU使用、約36時間で終了。

先ずは、Linux版lsprepost3.2と4.0の比較です。
ここで、lsprepost linux版のインストールについて。
(慣れていれば)非常に簡単です。
① インストールファイルをダウンロード
② /local/lstc の下にインストールしたいなら、
  % cd /local/lstc
   % tar xvf インストールファイル.tar
   /usr/lstc/lsprepost4.0_opensuse11 以下に全ファイルが入ります。
③ パス設定
   直接上記をpath変数に足してもいいですが、環境変数を一個作った方が簡単です。
  setenv LSPP4 /usr/lstc/lsprepost4.0_opensuse11
    path = (  $LSPP4  従来のパス )
④ 起動シェル設定
    /usr/lstc/lsprepost4.0_opensuse11 の下にある lspp4 が起動シェルです。

#!/bin/bash
# modify the following line for your directory name
DN=”$HOME/lsprepost4.0_opensuse11″
export LSPP_HELPDIR=$DN/resource/HelpDocument
export LD_LIBRARY_PATH=$DN/lib:$LD_LIBRARY_PATH
$DN/lsprepost $*

これを以下の様に修正
#!/bin/bash
# modify the following line for your directory name
DN=$LSPP4
export LSPP_HELPDIR=$DN/resource/HelpDocument
export LD_LIBRARY_PATH=$DN/lib:$LD_LIBRARY_PATH
$DN/lsprepost $*

⑤起動テスト
 source .cshrc,  rehash など実行してパスを通し終わったら
 % lspp4
  これでlsprepost4.0が起動します。
 インストールする場所を変更しておけば、V3.2等との共存も可能です。

○ OpenSuse Linux における性能テスト

テスト環境
   OS : OpenSUSE 11.2
   CPU : AMD Phenom II 6core
   RAM 16GB
   グラフィック: NVIDIA GeForce GT240 (OpenGL 3.3対応 )

テスト結果
  前回と同様、画面のデジカメ動画撮影での比較を示します。

  左 : lsprepost3.2  9FPS
 右 : lsprepost4.0  20FPS

Windows 7 64bit +Tesla C2075でのテスト
  NEONモデルと同じ環境でSilveradoモデルを表示。
  こちらではlsprepost4.0が圧倒的に高速

  左 : lsprepost3.2  4FPS
 右 : lsprepost4.0  70FPS

V3.2ではTeslaがGeforceに負けてました。
V4.0で値段相応になったようで、少しほっとしたような気分、です。

 

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