LSDYNA 971R6 Win64 MPP版 « ACS NEWS

LSDYNA 971R6 Win64 MPP版

2012 年 2 月 15 日 by yo yamgatta

PlatForm MPI を使って、mppdyna 971 を試してみました。
以下、インストール&テストリポートです。使用されるユーザは
参考にしてください。

1. 必要なファイル (弊社サイトからダウンロードできます)

Platform-MPI-V8.01.01-20110421r.exe – PlatForm MPI
mpp971_*_R6.0.0_winx64_pmpi.zip  – s=単精度または、d=倍精度

2. PlatForm MPIのインストール

Platform-MPI-V8.01.01-20110421r.exeをインストールするPCの任意の
場所に保管し、ダブルクリックで実行するのみです。


インストール場所の選択。このまま次へ。

 

OSタイプの選択。HPCサーバか、それ以外。
今回のPCは、Win7 64bitなので、Windows XP/2000/…. を選択

 

メニュー登録。 このまま次へ

 

MPIサービス開始設定。このままで次へ。

 

ポート番号もこのままで、次へ。

 

設定完了したので、Install 開始

 

少し待って、インストール完了。Finish

 

 

インストールの確認
すべてのプログラム – Platform-MPI メニューが追加されます。
Platform-MPI Command Prompt で、MPIジョブ専用プロンプトが
起動されます。

 

また、タスクマネージャーを見ると、pcmpiwin32service.exe が
動いています。

 

以上でインストールは完了です。
複数ノードを使用する場合は、使用するPC全てにインストールしてください。
また、実行する前に、全てのPCに共通な、同じユーザIDを作成し
(パスワードも同じにする)ログインした状態にしておきましょう。

3. MPPDYNAのインストール

mpp971_*_R6.0.0_winx64_pmpi.zip を解凍すると、

    mpp971.exe
    l2a.exe

の2ファイルができるので、LSDYNA実行モジュールフォルダなど、
パスの通っている場所へ移動します。
mpp971.exeのままだと、他のバージョンと区別できなくなるので、今回は

フォルダ  C:\lsdyna\program
ファイル名     mpp971r6_sp.exe

としました。

複数ノードを使用する場合、複数ノードに共通な場所、または
同一フォルダ名の場所にモジュールを置きます。

4. テストデータ

Topcrunchで公開されている、neon_refined_reviced モデルを使用します。
(ファイル名が長いので、 neon.k, neon.p にリネームした)

データの場所は、

・単一ノード実行なら、どこでも良い
・複数ノードの場合は、共有ファイル または 同一フォルダ名
に置いておきます。

 

5. MPPDYNAの実行

一番簡単と思われる方法を示します。
ここに記載する以外にも色々なやりかたがあります。

① Platform-MPI Command Prompを起動
② cd データの場所
③ ホストネームファイルを作成する。
  例) ファイル名 hostname :

   “ホスト名:使用コア数” の順に必要なノード数分記入します。

④ 実行
MPI>mpirun -hostfile hostname mpp971r6_sp  i=neon.k p=neon.p
<他オプション>

実行が始まります。

 

6. ベンチマーク

neon.k を条件を変えて実行した結果を示します。
テスト環境:Intel Core i7 X980 3.33GHz, 24GB-RAM, Win7pro64 * 2台
SMP 1CPUの結果を1.0としています。

 

R5.1では、MPICH2を使用した際、複数ノードでの性能が全くでない状態
でしたが、Platform MPIでは問題なく、むしろノード数を増やした方が
性能向上が見られました。

TopCrunchの結果によると、8CPU最速は731秒です。
今回の8CPU結果992秒は、8CPU全体で6番目の記録。
普通のデスクトップ2台使っただけにしては結構いいのでは?
と思います。

SMP6CPUが、4CPUよりも遅くなったのは、ベンチマーク中に誰かがマシンを使ったから?
時間があるとき再度実行してみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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